病棟と他の部署ではお給料は違うの?看護師の配属先で変わるお給料事情

働き方

今回はみなさん気になるであろう
お給料事情ですよ。

転職回数の多い眉犬先輩が、病棟の他にも救急外来、手術室などを経験した結果お給料に違いはあるのかを解説していきますよ。

看護師の給料システム

看護師のお給料は、基本給+資格手当+夜勤手当+残業手当が一般的にどこの病院でもあるスタイルですね。ここに年齢加算や交通費、職務手当や部署によっては危険手当や役職手当などがつきます。
手当ばっかりで加算が多いじゃん!!破格のお給料をもらってるんじゃん!
と思ったでしょう。甘いです!!
そもそも基本給を高く設定している所は少なく、入職したばかりなら20万やそこらです。新卒なら15~17万円あたりが多いようです。この給料が年単位で昇給していくのですが、昇給率も1年で1,000円~3,000円が多かった印象です。眉犬先輩の転職先で言えば年齢加算が無い所が多く、資格手当は数千円~25,000円ほどとかなりの差がありました。
病棟の夜勤手当も2交代なら10,000万円前後、3交代なら準夜勤5,000円深夜勤6,000円くらいが地方の平均ではないでしょうか。
また、お正月ならば正月手当が1月1日~3日くらいまでつけてくれる病院もありますが必ずあるとは限りません。これはお正月の三が日、または12月末の仕事納めの後から出勤した場合のみ発生する手当で2,000~6,000円くらいで設定されている所が多かったですね。日勤と夜勤では加算の額が違うので、独身でお正月が休みでも暇なだけ。という同僚はすすんで勤務の希望を出していましたね。
あとは東北や北海道など極寒地域の病院は、冬になると寒冷地手当なる暖房費補助のような特別支給のお給料もありました。
あなどるなかれ、寒冷地手当は眉犬先輩が北海道在住の時は3万円、東北の大きい病院で働いていた友人は4万円ももらえたありがたいシステムでした。冬の暖房費が跳ね上がる極寒地域に住んでいた時は「何だその手当は?!めっちゃありがたい!」と思ったものでした。
寒冷地手当も極寒地域だからといって必ずもらえるわけではなく、病院によってある・なしが分かれるシステムですね。
このように、病院の給料システムによって手当や加算が大きく違うのも看護師のお給料が人それぞれの理由でしょう。

病棟の給料事情

病棟は基本給+残業手当+夜勤手当が主な加算です。
夜勤や残業が多ければ当然お給料も良いですし、夜勤をしなければ基本給に資格手当や職務手当などベースになる加算だけなので、眉犬先輩が転職して夜勤をするまでの数か月は手取り20万にも届かないところや、資格手当が無い所は月14万の病院もありました。
転職してもすぐに夜勤に入れるわけでは無く、病棟の流れやシステムに慣れるまでの数が月はこのお給料だったので、急に極貧生活で貯金を切り崩しながら細々と生活していましたよ。
夜勤に入るようになれば月4回~8回くらいで夜勤があるので加算が増えて21万~27万円の手取りをもらっていました。
委員会や病棟の忙しさ、夜勤回数でも額がかわるのですが、少なくとも眉犬先輩の周りの知り合いは大体このくらいの額のようでした。

手術室のお給料事情

眉犬先輩が北海道で働いていた時は、手術室勤務でした。
かなり忙しい病院で手術室8部屋、約7科の手術ができて24時間緊急対応可能な病院だったので日中でも平均15件くらい、夜間も2~3日に1回は緊急手術が入る大きい病院でした。
なので、「日当直」という8:30~翌日9:00までという24時間病院に滞在する勤務のほかに、自宅には帰れるけれど呼び出しがきたら駆けつけなければいけない「待機」という勤務がありました。
日当直勤務は手術があっても無くても6,000円、待機は拘束手当が1日3,000円で手術で呼び出しがあれば出勤~退勤までの加算がつきました。
手術時間の長い手術では日をまたぐ事もあるので、待機の場合22時以降は時間外労働手当が加算されます。「時間外手当」「法定外勤務手当」など呼び方は色々のようですが22時以降に働いた加算で、加算額も良いですね。
眉犬先輩が経験したなかでは、朝9時に呼び出しを受けて1件目の手術が終わったとたんに次の緊急手術が入り、また次、また次と立て続けに手術に入り続け、結局終わったのが翌朝の5時だった事がありました。この時は総額45,000円の加算をいただきました。
ただし、眉犬先輩的には加算はいいからとにかく帰って丸1日寝たい。。。というくらい疲労困憊でしたよ。
病院のシステムにもよると思いますが、この激務の次の日も朝8:30から勤務があるので好きなだけ寝てしまうと夜眠れなくなってしまって、次の日が辛くなるので、調整しながら寝る必要がありました。
手術室は大体カレンダー通りの勤務なので土日、祝日がお休みの場合が多く眉犬先輩が激務をこなしたこの日は、忘れもしない日曜日だったのです。
次の日からまた1週間が始まるので、本来休みのはずの土曜日の朝に呼び出しを受けて日曜日の朝6時に帰宅するという眩暈のするような勤務でした。
自宅に帰ってからも「どうか待機の終わる9時まで緊急手術が入りませんように!!」と願いながら過ごしましたね。
話が逸れてしまいましたが、このように待機や当直手当、手術に入った時間と手術が長引いて夜中になった場合や、夜間の呼び出しを受けた時の加算にプラス「危険手当」がつきます。刃物を日常的に扱いますし、血液がかかる事や放射線を出しながらの手術もあるのでその手当ですね。
これらがついて眉犬先輩の場合は手取り22万円~31万円が手取り額でした。
手術室の場合、時間外の呼び出し時間外勤務が主な加算なので呼び出し回数や勤務時間によって月のお給料が大きく変わるのが特徴ではないでしょうか。また心臓血管外科や脳外科、内視鏡手術から開腹手術に切り替えるような緊急手術や、大掛かりな外科や整形の手術に入れるようになるまでは予定手術にしか入れないので、長時間になる事が少なく手当は期待できません。待機メンバーにも入れないので、病棟から異動してきたばかりのスタッフは「病棟の方がはるかに給料が良かったし、手術室の給料は読めないから生活しにくい」と嘆いている人も居ましたね。
病棟の夜勤のように、手術室も業務に慣れるまでは薄給ということですね。

救急外来のお給料事情

救急外来やERなども病棟とお給料体形はだいたい同じと思って間違いないでしょう。
基本給+残業代+夜勤代が主なお給料になります。多くの病院ではここに危険手当がつくくらいでしょうか。
一般の外来とは違って24時間稼働している科なので、病棟のように2交代や3交代制をとっている所が多く、夜勤回数も4回~8回くらいが平均回数でした。
なので、お給料は病棟とほぼ同じの25万円前後でした。
ただ、病棟とは違って勤務終了間近に救急車が来て、対応するスタッフが居ない場合などは、ある程度処置や家族対応まで手伝ってから帰る事があるので、定時で退勤できる事は少なく残業が多いのでその分加算は多かった印象です。

一般外来のお給料

総合病院とクリニックでは給料システムが違うとは思いますが、眉犬先輩が配属された総合病院の一般外来は、基本的に夜勤はありません。
なので基本給+残業手当などベースのお給料が主です。
手取りは20万前後といったところでした。

看護師のボーナス事情

だいたいどこの病院でもボーナスはありますが、2.0~4.5くらいのところで働いていました。
夏は基本給×1.0~1.5なので20~30万ほど、冬は1.5~2.5のところが多く25万~40万前後の支給でした。
基本給が高ければ当然ボーナスも多く、率が決まっている所もあれば病院の偉い人達で運営会議が開かれて、稼働率や収益などによって算出されるので年によって支給率が違う病院もありました。
眉犬先輩の友人は地方都市の大きい病院に長く勤めていた事もあり、ボーナスだけで年150万は貰っていたという羨ましすぎる人も居ました。
ボーナスだけとっても、病院によって大きく金額に差がありますね。

まとめ

今回は眉犬先輩が過去に努めたことのある病院のお給料を参考に配属部署ごとのリアルな金額を発表しました。
もちろん地方なのか都市圏なのか、勤続年数や病院の規模などにより給料は大きく違いますので、この金額が全てではない事をご了承くださいね。
こんな感じなんだーくらいに軽い読み物として参考になればと思います。

 

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