60代看護師の働き方や転職はどうしたら良い?

働き方

人生100年時代、健康のためにも収入のためにもまだまだ現役でいたいと思うのは珍しくないようですよ!
60代のベテラン看護師が活躍できる場所はあります。せっかくなら自分に合った職場を選んで、楽しく働きたいですよね。
この記事では、眉犬先輩の母の経験をもとにシニア層の看護師が想定しておいた方が良い事や働き方についてお話します。

60代の壁その1定年退職

病院や企業では60歳や65歳定年制にしている職場は多いですよね。

長年勤め上げて、ちょっとひと休みしたくなる気持ちは、物凄く分かります。

定年を迎えたばかりだと、退職金もあるので余裕もうまれます。

しかし、そのまま過ごしているとあっという間に1年が過ぎ、2年が過ぎて職探ししようと腰を上げた頃には、時間で働く事や、まして職探しをする事自体が億劫になってしまいます。

こうならない為にも、退職後の生活をイメージしておくことが大切です。

 

  • 預金や余剰金などで1か月どれくらいあれば生活に困らないのか
  • 趣味や旅行の頻度は?そこにかかる経費は?
  • 仕事を続けたいのであれば、どれくらいのペースでシフトを入れるのか
  • 夜勤は続けるのか
  • 転職で新境地を見つける。そこの収入差はどれくらいになるか
  • 家族からの希望はあるのか

など、退職後の生活と収入・支出のバランスを想定しておくことでご自身のペースで働きながら生活を楽しむ余裕が生まれるでしょう。

60代の壁その2求人件数が減る

60代の看護師は、求人の数も減ってしまいます。
選べる求人が少ないと、探すモチベーションも下がりますよね。

眉犬先輩の母は、15歳で看護助手として働き始めてから定年まで看護師としてしか働いた事が無かったため、退職後は他の仕事がしてみたい。
という希望がありました。

定年退職後の2年間、自宅でのんびり過ごして、やっと働こうと思ったのですが立ち仕事がだめ、PCを使いこなすような難しい内容はだめ、時給が安い、週末は孫の面倒をみるためシフトに入れない、早朝は嫌。と条件を絞ると選ぶと求人数は激減し、たどり着いた近所のゴルフ練習場やサウナの受付も面接に落ちました。

面接担当の方が言うには、62歳くらいだったら良かったんですけどねー。
との事。真意は分かりませんが、やはり年齢によってパートでも求人が減るのは仕方のない事のようです。

まして、超ホワイトな地元病院で長年働いた母にとっては希望休は当たり前にもらえて、時給が1,000円を切るなんてありえない!という感覚で、こんな働く気があるの?とも思える条件も普通の事だと思っていたらしいのです。

60代の壁その3体力の壁

60代になると当然体力も落ちますよね。

若い頃は夜勤明けで旅行に行ったり、趣味を楽しんだ人でも、さすがに夜勤自体がキツくなるお年頃ですし、退職からブランクがある人であれば平均7〜8時間働く事も大変なのではないでしょうか?

看護師の募集では、8時~17時の勤務というクリニックや病棟も珍しくありませんよね。
1日何時間働く時間を作る事ができて、週何日で働きたいのか?

お給料が良くても、今まで夜勤専従や午後からの出勤が多かった人が日勤のみの週末休みは、やはり体力が続かないでしょう。

逆に単発でも夜勤を多く入れすぎても続けることが難しくなりますね。

良い条件の職場を見つける事も大切ですが、続かなければ意味が無くなってしまいますので、ご自身の体力と相談しながら転職先を探す事が大切ですよね。

看護師ならば、病棟より外来、訪問看護、施設看護、デイサービスなどがおすすめですよ。

60代の壁その4 時間の都合がつきにくい

60代になるとお孫さんがいらっしゃる人も多いのではないでしょうか。

現代では夫婦共働きの家庭が増え、じーじやばーばがお孫さんの面倒をみているご家庭も多いでしょう。

孫ちゃんの習い事の送迎や週末、保育園がお休みでご両親が仕事の場合は、じーじやばーばが預かっているというご家庭は意外に多いですよね。

そのため平日でも午前中だけ、週末は出られないというようなお母さんさながらのスケジュールの人も居ます。

看護師としてだけでなく他の仕事でも探してみると、パートであれば時間の融通がききやすく、孫ちゃんの予定や娘さん、息子さんのシフトともあわせやすい仕事が見つかりやすくなりますよ。

年金受給者でも固定支出はある

繰り上げや繰り下げ受給をしていない場合、原則65歳以上になると年金を受給することができます。

しかし国民健康保険や介護保険料といった毎月出ていく支払いはあります。
社員として働いていた時は病院側が半分を負担してくれているのですが、退職後は病院側の負担分も自分で支払わなくてはいけなくなるので、なかなかの出費となります。
また、社員の時は給料から天引きされていた住民税なども、自身で納めなくてはいけなくなります。

眉犬先輩の母の場合は現役時代、年収600万円プレイヤーでした。
退職後に頂く厚生年金は1か月12万程度。
この中から介護保険料と国保の支払い、住民税を引くと手元に残る金額は10万円をきる厳しい財政状況になります。

住民税や自身の医療費などを引けば、1か月母が年金だけで暮らしていく為にかなりの節約が必要になるのは言うまでもないでしょう。

人によっては持ち家なら固定資産税がかかり、賃貸の場合家賃がかかりますし、光熱費や水道費など必要支出を支払うと手元に残るのはおこずかい程度です。

健康や生きがいのためだけでなく、生活水準を維持するためにも収入口は多いに越したことはないですね。

 

60代でも働き口はありますよ

都心部でなくても視野を広げてみれば単発やクリニック、施設など看護師の活躍できる場はあります。

実際に眉犬先輩の母は現在66歳です。

地元の大きい急性期の総合病院で23年働き、定年後の数年間家で韓流にハマり、ダラダラと過ごしていました。

メリハリの無い生活を見かねて眉犬先輩が働く事を提案してみました。

初めは嫌々職探しをしていましたが、ご縁があって障がい者施設の寮母さんのような職に就きました。外に出るとなると、お化粧もするし身なりもちゃんとして行かなければいけないので、生活にメリハリがついて、新しい発見や楽しみも見つけたようです。

母の友人もまた65歳で今年定年を迎えた訳ですが、この方はモチベーションの高い人で退職前から職を探して、退職後スムーズに訪問看護師に華麗に転身していました。

看護師以外にも視野を広げて探してみる

長年看護師として働いてきた人の場合、看護師で再就職先を探すことが多いと思いますが、看護師はどこに行ってもなかなかハードですよね。

時給換算してみるとマンションの管理人さんや、工場のピッキングなども同じくらいの所もあります。

母が一時働いていた所は、地域を回って地元紙のポスティングをするパートで時給1000円くらいでした。看護師と比べると少し安くなりますが若い人や主婦の人も居て、新しい人間関係が楽しそうでした。他のパートさんや社員さん達とバーベキューをしたり新しい人間関係を築ける事や、初めての仕事内容が楽しかったらしく、看護師とは違って間違いが許されないような現場でも無いので気楽に楽しんで働いていました。

残念ながらここは、膝に持病を抱えている母には足腰に負担がかかったらしく辞めてしまいましたが、いまだにメールでやり取りが続いているようです。

この他にもありがたい事に、友人からウェディングの介添えをやってみないかとお誘いを頂いた事もあります。

眉犬先輩が単発夜勤の派遣先で出会った看護師は、御年65歳!
コールセンターとはいえ、週に2~3回のシフトを入れて淡々とこなしてしまう強者のお姉さまにも出会いました。

また、眉犬先輩が探偵事務所のカウンセラーの入社試験を受けた時には「この業界じゃ40代なんて、まだまだ若いですよ!60代や、それ以上の人生の先輩方が活躍している業界ですよ!」と言われたので、視野を広げればまだまだ活躍の場はありそうですね!

 

 

まとめ

探してみると60代はまだまだ現役で活躍できる場所があります。求人が見つからないのは、検索している媒体が違う可能性もありますね。

シニアに特化したサイトや、パートを多く扱っている求人サイトなどを利用すると条件に合う求人に出会うことができるでしょう。

経験の無い仕事も、やってみれば楽しめる事もあるでしょうし、お金に余裕がうまれて私生活にも余裕ができます。

職場によっては年齢を問わず新しい人間関係をつくる事で、新しい友人ができる可能性もありますよね。そこから得られる情報も生活にやりがいや張りをもたらせてくれて、役に立つかもしれませんよ。

仕事をするという事は、少なからず頭や身体をつかいますので体力の衰え防止にも役立つでしょう。

60代で定年間近の人は次の再就職先を早めから探して、ぜひスムーズに次のステップで活躍してくださいね。

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