眉犬先輩も40代ですよ。
看護師に限らず転職に有利なのは、やはり若い年齢の人です。
若い人を採用して、教育することで長く働いてもらえるメリットがあるからです。
自分は歳だから…と諦めるのはまだ早いですよ！
ここではある程度の年齢に達した中堅看護師でも転職に成功した事例をご紹介します。
看護師の採用と年齢のハードル
都心部や大きな市町村では、そもそも病院や企業の件数が多いので、年齢が高くても求人はあります。人の出入りも比較的多い病院もあります。ただし地方都市や田舎の方では病院や企業が格段に少なくなります。総合病院が街に数軒というところもありますね。
眉犬先輩の地元も総合病院は数える程度しかありません。
そういう大病院は、毎年新卒者を大規模に募集していて、入職から定年または結婚や出産までの比較的長い期間まで働く事が多いので、中途採用の定員がそもそも少ないでのす。
応募者の中で、何か特別な実績でも無い限り平社員の40代が選ばれるケースはレアでしょう。
40代には望みナシ⁈
そんな事はありません。
40代といえば、子育てもある程度落ち着いてお母さんが子どもにぴったり貼り付いていなくても大丈夫になっているご家庭も多い頃ですし、ある程度の経験があります。将来に向けて自分のライフワークバランスを考え始める人も多いので、大きい病院でも退職者が出る事があります。
実際、眉犬先輩の地元の大規模病院でも、指導者や役職候補になり得る経験年数15〜20年くらいの即戦力が欲しいと言っていました。
中堅になると責任や業務も増えるので、仕事と私生活のバランスが取りにくくなる事も。ワークライフバランスを優先させる人や入職から10年以上も働いていた人が、他の病院も見てみたくなって転職が重なる事もあるそうです。
40代の転職は難しいのか？
先ほども説明しましたが、都心部ではそれ程大変ではないようです。
眉犬先輩の更に先輩は45歳で都心の病院のERにすんなり就職していました。
お給料もあまり差が無かったようです。
一方で地方は大きい病院と中小病院では、お給料が違います。福利厚生の充実度も違うのが現実です。
そして、看護師は経験年数で基本給が加算されるので40代ともなれば新卒の総支給額くらいの基本給になっているのではないでしょうか？
ここがネックとも言えます。
今まで大きな病院や昇給率の良い、業務もしっかり分担されて働いてきた看護師が転職して中小病院に行ってお給料が下がった、介護業務もしなくてはいけなくなった。業務内容に対してお給料が安いと言うのは、ここではないでしょうか？
1番難しいのは、どこに重点を置くかです。
やりたい事か、ワークライフバランスか、お給料か？
中小病院は、確かに大きい病院に比べてお給料が下がるかもしれませんが、残業や委員会などの組織業務がそれ程多くありませんし、緊急入院の頻度もあまり多くありません。選ぶところによってはかかりつけの患者さん以外の救急を受け付けていない所もあるので、時間に追われる事なく働く事ができるでしょう。
そして、いくら大きい病院で10年以上も働いていたとは言っても、実力が分からない、ましてこの病院で何年働いてくれるかも分からない人に最初から大きい金額を出してくれる所は、ほぼありません。
だからこそ情報が必要ですし、昇給を得る為にも長く働けそうな所を見つけるのが大切なのです。
眉犬先輩が転職で実践している事
眉犬先輩は転職する時に、候補を2〜3件に絞りました。
地元で転職した時には、実際に病院の外観を見に行ったりもしましたよ。
ズバリ見た目も大事だと思っています。
その絞った病院の求人を色々なサイトで見比べて違いが無いか検証します。
次に口コミを見ます。そこで大体の職場の雰囲気を掴むのです。
次に知り合いのツテを最大限に使って、その病院で働いていた、若しくは現在働いている人から情報を聞きます。
看護学校や同期、後輩、友人、知人を辿っていくと案外居るものなんですね。
ここで第一希望から第三希望に振り分けます。
そして転職エージェントに連絡して候補先がエージェント経由で紹介してもらえるかを確認します。なので、取り扱いが無い場合も想定して何社か登録しています。
エージェント経由で紹介してもらう場合も、正直に他のエージェントで第○候補の○○病院も同時進行している事を伝えます。
ダブルブッキングを避けたいし、よりスムーズに進めるためです。
ここで、他のエージェントの揚げ足を取るような担当さんだったらサヨナラするか、担当を変えてもらうようにしていますね。
面接を終えて、各病院からの採用条件が揃ったらなるべく希望に近づくように交渉してもらえないかお願いして、最終結果が出たら決める。という流れを取りました。
この結果、眉犬先輩は3病院とも合格して転職先を吟味して選ぶ事ができました。
40代におすすめの転職先
中小病院ならある程度の経験や知識を買ってくれて40代でも比較的入職しやすいと言えます。この他にも施設や訪問ステーションなども、ある程度経験が必要なので40代でも歓迎される事が多い職場ですね。
眉犬先輩の50代の友人は、中規模病院の新規オープニングスタッフとして転職して今では師長になっていますよ。
新規オープンの場合、とにかく人数を集めたいですし、その中から管理者やリーダーになり得る候補も選出したいので幅広い年齢で募集している事が多いのです。
この他にも40代後半の友人は、ほぼ外来勤務で病棟経験があまりありませんでしたが、勉強してスキルアップしたいという志望理由で中規模病院の病棟に見事合格しました。
眉犬先輩が過去に在籍した病院でも、50代のブランク約10年の中途採用者は居ましたし、転職ではありませんが知り合いの働いていた大学病院では40代前半の新卒者も採用になっていたと聞きました。
